(第1回目)ITコスト削減コラム / ITコスト適性診断サービス【コス削】

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2010年3月23日更新!
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第1回目「コスト削減コラム」

テーマ 「ITコスト削減よもやま話(その1) ~経営者が求めるコスト削減~」
景気が底を打ったと伝えられるものの、年を明けて2010年になってからも、
景気の不透明感がぬぐえない現在、企業経営者にとってコスト削減は切実な経営課題となっています。
このような経済環境で、企業経営者には、30%、50%というレベルでのコスト削減が求められています。
そのためには、抜本的な改善を伴うコスト削減活動が必要となります。

1.「木を見ずにまず森を見る」は、コスト削減で重要な視点

「木を見ても森を見ず」は、細かいことに目を奪われ、全体を見通さないことのたとえでありますが、
コスト削減でも重要な視点であります。

例えば、
  • プリンターの用紙代だけ注目するのではなく、印刷が必要ないワークスタイルの見直しは?
  • パソコンの電気料金だけに注目するのではなく、パソコンの調達の見直しは?
  • 空調料金だけに注目し、温度設定を高め/低めにするのではなく、快適な環境で定時退社する業務改革は?
などなど。

ITシステムの森は、成長すると木を間引かなければ育ちも悪くなり、朽ちていきます。
IT利活用の視野から見ても、 朽ちた木は伐採した方がよいし、
朽ちた木を片付けなければ、植林も効果が薄れます。

抜本的なコスト削減には、「木を見ずにまず森を見ること」が
重要な視点になると考えられます。

>>コスト削減方法

2.コスト削減は、コスト構造の可視化から

(1)TCO
コストの考え方として、TCO(Total Cost of Ownership)という考え方があります。
これは、米ガートナーが提唱したいわゆるシステム保有総コストのことであり、
コンピュータや情報システムの導入ばかりでなく、維持管理や利用に伴う費用などの総額のことを言います。

1990年代に一人ひとりが情報端末を持つネットワーク・コンピューティングが急速に普及し、
パソコンにかかわる有形無形のコストが大きな割合を占めるようになっています。
また、経営や事業運営のインフラとなったコンピュータシステムでは、
その維持管理や付帯的作業にかかる費用が大きな割合を占めるようになっています。

そのために、TCOであるとか、ROIT(Return on IT:ITの導入効果)といった概念が
必要になってきました。

経営者がITコストにかかわる意思決定を行うためには、TCO、ROITなどの概念のもとで、
コスト構造が分かりやすく、かつ容易に評価できるものでなければなりません。
そのためには、コスト構造の可視化が重要となります。

ITコストの構造が見えるようになっていますか?
  • IT部門の人件費、ハードウエア、ソフトウエア、ネットワーク、外注費、消耗品費など、
    それらの内訳が明確になっていますか?
  • 売り上げに対する投資比率は明確ですか?
  • 毎月のコストが見えていますか?

コスト構造を可視化するには、コスト構造を適切に把握できるような仕訳が必要となります。


(2)コスト構造の仕訳
TCOとして把握するコストは、企業会計でいう費用と資産があり、費用には金銭の支出を伴わない減価償却費があります。

費用には、会計年度単位の資産償却分も費用とみなします。
ここで、注意しなければならないのは、例えば、ソフトウエアの購入の場合、
購入したソフトウエアは無形固定資産として認識され、5年間で償却をされることです。

決算期間が4月から翌年3月の企業の場合、1月1日に取得したソフトウエアは
取得価格に対して当該年度には60分の3の償却費用しか計上されません。
翌年以降に60分の57が残ることになり、支出の伴わない費用が継続的に発生することになります。
当年度だけの予算管理では、コストのコントロールができないことになります。

ここで分かるように、支出ベースと費用ベースで投資計画を立て、
例えば、5年間単位で費用の推移を予測しながらコスト削減を進めることが重要となります。

企業活動として費用は平準化されていた方がよいですが、IT投資は
ある時期に集中的に行われるケースも多いので、計画的な投資とコスト削減による
コストのコントロールが重要であり、そのベースとなるのがコスト構造の可視化にあります。


(3)投資対効果とコスト削減効果の計測
投資をする際に、投資対効果を考慮したうえで投資の意思決定がなされますが、
この評価指標として、ROI(Return On Investment:投資利益率)という評価指標があり、
投資に対してどれだけの利益が得られるかが吟味されます。

IT分野でも、IT投資における投資対効果の評価指標として、
ROIの概念が適用されてきましたが、IT投資から直接的な影響利益を計測するのが難しいこともあり、
人件費などの販売管理コストの削減(人力に頼っていた作業をシステム化し効率化して人件費削減)を
純利益と同じこととして、コスト削減効果を計測している例が多く、ROIでの評価は比較的容易であります。

しかし、インターネット上に企業サイトを構築する際に、コンテンツ管理ツールの導入やログ管理から
マーケティングを行ったりする場合、この投資対効果をROIで評価することは容易ではありません。
また、企業内のコミュニケーション改善のためのメール、
グループウェアや企業内SNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)、
KMツール(知識管理ツール)などに投資しようとする場合、ROIでの評価は容易ではありません。

このため、次のような投資対効果の評価手法も用いられています。
[1] KPI(Key Performance Indicator:重要業績指標)で具体的な目標を決めて達成度を計測
[2] BSC(Balanced Score Card:目標管理的業績管理手法)での考え方を取り込んで計測


(4)コスト削減の手順
コスト削減の手順として、一般的に以下のような手順があります。

  • [1] コスト構造の可視化
    • これができれば、先に進めることができます。
  • [2] 大きなコスト削減の発見
    • 費目ごとに、削減コストの大きなものから検証することで削減効果が上がります。
  • [3] 仕組み変更の検討
    • アーキテクチャーのデザインが必要となります。
  • [4] コストの代替の検討
    • アウトソーシングサービスなどとの代替策を検討する。
  • [5] 調達の適正の検証
    • 調達先の適正性等を検証します。
  • [6] 間接コストの検証
    • 自社社員がITシステムの運用管理作業に従事し、人件費として支払っているのが間接コスト、
      であり、これら間接コストを検証します。

コスト削減は、コスト構造の可視化から始まり、大きな視野で抜本的なコスト削減を図っていくことこそが、
今後のITコストの最適化に繋がっていきます。

>>コスト削減診断の流れ

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